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2007-02-14 ArtNo.39074
◆日本の支援下にデリー/コルカタ貨物専用鉄道の建設検討
【ニューデリー】インド政府は日本の支援下にデリー/コルカタ貨物専用鉄道(Delhi-Kolkata railway freight corridor)を建設する可能性を検討している。
インディアン・エクスプレスが2月9日報じたところによると、Kamal Nath商工相は鈴木修会長に率いられるスズキ代表団と8日会見した後、以上の消息を語った。それによると同構想は日本の支援下に開発される『デリー/ムンバイ産業回廊(Delhi-Mumbai industrial corridor)』事業に倣ったものと言う。
一方、インド駐在の榎泰邦大使は10日催された日本国際協力事業団(JICA)インド・オフィスの40周年記念式典の席上、「Mumbai-Delhi間及びKolkata-Delhi間貨物専用輸送システム(dedicated freight corridor)の建設はインドの鉄道輸送を一新するだけでなく、インド日本友好年(India-Japan Friendship Year)を象徴する事業として光彩を放ちつつある」と挨拶した。
インディアン・エクスプレスとヒンドゥー・ビジネス・ラインが2月11日榎大使の挨拶を引用し伝えたところによると、フレイト・コリドー構想は2005年4月の両国首相の共同声明に端を発しており、Manmohan Singh首相が2006年12月に東京を訪れた際、事業化調査のアウトラインが同相に手渡された。今年末には両国間の特別経済協力協定の正式調印も目指されており、フレイト・コリドーの基礎工事が今年中にも着工されるものと期待される。2800キロの鉄道網はムンバイ、コルカタ、そして北部インド後背地間の貨物輸送を劇的に加速することになる。JICAチームにより作成された初歩的報告書は昨年9月にインド鉄道省に提出された。事業化調査の最終報告書は2007年8月までに完成する。
西部におけるムンバイ/デリー間と東部における西ベンガル州Howrah/パンジャブ州Ludhiana間には日本の先端的鉄道技術を採用し、コンピュータ化された列車制御システムや高軸重貨車が導入されると言う。
他方、シン首相は12日同相に面会した日本貿易振興会(JETRO)の渡辺修理事長に対し、ムンバイ/デリー産業回廊はランドマーク・プロジェクトであり、早期に実行に移すと約束した。これに対して渡辺氏は同プロジェクトに対するJETROのコミットメントを確認した。渡辺氏によると今回の『インド工学見本市(India Engineering Trade Fair)』への日本企業の積極的出展状況から、日本企業のインド市場に対する関心の高まりが窺えると言う。
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