1995-11-14 ArtNo.3907
◆<星>IBM(S)、直接販売から代理販売に市場戦略転換
【シンガポール】IBMシンガポールは先週、テク・パシフィックをシンガポールにおける初のディストリビューターに指名、同社の市場戦略転換を裏付けた。
IBMのErrol Pereira重役(GM)によると、同社は大部分の製品を流通チャンネルを通じて販売する計画だが、政府や大手企業等の主要顧客から特に要請が有った場合にはその再販業者とともにPC製品を供給する。しかしそれも大規模なコンピューター・ソルーションが必要とされ、長期にわたる関係の構築が目指されるような場合に限られる。テク・パシフィックは当面シンガポールにおけるシンク・パッド・ノートブック、メモリやハード・ドライブ等のPCオプション、個人向けソフトウェアー等の流通を手掛け、徐々に他のIBM製品にまで取り扱い商品を拡大する。IBMはまたマレーシア及びインドネシアにおけるディストリビューターの指名も計画している。専ら再販業者向け卸し業務を手掛けるテク・パシフィックはオーストラリアに本社を置き、17カ国に事務所を展開している。IBMはシンガポールにディーラー約10社を有するに過ぎないが、テク・パシフィックは約1000の再販業者網を保持していると言う。(BT:11/13)
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