2007-02-12 ArtNo.39066
◆Hutch-Essar67%権益に4グループが応札
【ニューデリー】Hutchison Telecommunication International Ltd (HTIL)は、インド第4位のセル式電話会社Hutchison Essar Ltd(HEL)の67%の持ち分の入札を公式に募集、香港時間で9日24時までに希望購入価格を提示するよう潜在投資家に通知した。これに対してRuia一族、Anil Dhirubhai Ambaniグループ(ADAG)、Hinduja一族、Vodafoneが応札したもようだ。
エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥーが2月10/11日報じたところによると、Hinduja一族はQatar Telecom及びロシアのAltimoとコンソーシアムを組織して入札、Hinduja自身は51%を下回らぬシェアを手に入れる考えとされる。もしそうならRuia一族に率いられるEssarが33%の持ち分を手放さない限り、Qatar TelecomとAltimoの持ち分は最大合計16%と言うことになる。
HTILは直接HELの51%のシェアを保持している他、Max GroupのAnaljit Singh氏とHELのAsim Ghosh重役(MD)を通じて別に16%のシェアを握っている。
Vodafoneが落札した場合には、Analjit Singh氏はその持ち分を維持し、Vodafoneのパートナーを務める。
ADAG傘下のReliance Communications Ltd(RCL)も入札したもようで、HELの33%の権益を握るRuia一族は、それ自身もしくはRCLが落札した場合を除き、拒否権を行使、最高価格をオファーしたものと同額で67%の権益を買い取る権利を留保している。
HTIL取締役会は11日に全ての入札者の提示価格に点検を加えるものと見られる。某マーチャント銀行筋は67%の権益の落札価格を110億米ドルと予想、別のマーチャント銀行筋は160億~200億米ドルと予想した。WSJの報道によれば、Hindujaは数週間まえに某方面がオファーした買収価格165億米ドルを約3%上回る価格を提示したと言う。
|