SEAnews 2007-02-07 ArtNo.39044

【ニューデリー】インド第2の携帯電話会社Reliance Communication Ltd(RCL)は次年度に約25億米ドルを投じて電話網を拡充する。また次年度にはデジタル衛星放送(DTH:Direct To Home)と、IPネットワークを通じてテレビ番組などを配信するインターネットTV(IPTV:Internet Protocol Television)などの新しい事業を開始する。
エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダードが2月1／2日伝えたところによると、RCLのAnil Ambani会長は第3四半期業績発表会の席上、以上の消息を語った。それによると次年度に2万本の通信塔を追加し、GSM事業とCDMA事業の拡大を図る一方、DTHやIPTVなどの新事業にも着手する。
RCLは先に傘下の海底ケーブル会社Flag Telecomの海底ケーブル敷設に15億米ドルを投じると発表したが、今回発表された25億米ドルに同支出は含まれない。
アニル会長によると、同社は大手携帯電話会社のBharti Airtel、Hutchison-Essar、Idea Cellular、Aircel Cellularと国内全域で通信塔インフラを共有することで合意。また国営MTNL (Mahanagar Telephone Nigam Ltd)ともデリーとムンバイで通信塔インフラを共有する。
アニル氏は国内第4位の携帯電話会社Hutchison-Essarの買収競争について、「市場統合のさなかにあり、Hutchison-Essarとは相乗効果が期待できる。大きな価値と収益が創出されることを念頭に置きつつ、慎重な姿勢で臨みたい。事態の推移を注視しており、数週間内に結論を出せるだろう」と語った。同社はVodafone、Hindujas、Maxis、Orascom、EssarとHutchison Essarの支配権獲得を争っている。