2007-02-02 ArtNo.39023
◆Numaligarh製油所、水素化分解装置をアップグレード
【コルカタ】国営石油会社Bharat Petroleum Corporation Ltd (BPCL)子会社のNumaligarh Refinery Ltd (NRL)は、300クロー(US$6772万)を投じて既存のEuro-II基準を満たしたディーゼル水素化分解装置(diesel hydro-cracker unit)をEuro-III基準を満たしたものにアップグレードする。NRLは既に投資計画案を完成させている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが1月30日報じたところによると、NRLは向こう5年間に625クロー(US$1.41億)を投資する計画で、水素化分解装置のアップグレードはその一環。アップグレード・プロジェクトは2007-08年に着工され、ディーゼルの年産量も30%ほど拡大する。NRLは現在年間185万6000トンのディーゼル油を生産している。プロジェクトの必要経費は内部余剰金で賄う。
消息筋によると、NRLは、アッサム州DhuliajanのOil India Ltdの施設から同州Numaligarhまで天然ガス・パイプラインを敷設するプロジェクトを、Assam Gas Company(AGC)と、40:60の合弁で進める方針を決めた。プロジェクト・コストは350クロー(US$7901万)。同プロジェクトの完成後、水素化プラントと37MW(メガワット)キャプティブ発電所の原料及び燃料はナフサから天然ガスに転換される。これにより運転コストを引き下げられるだけでなく、ナフサ輸出の拡大と、収益の拡大が見込める。現在ナフサは西ベンガル州Haldia港から輸出している。
NRLはまた設備能力40~50トンのワックス製造施設を設けることも検討しており、こちらのコストはおよそ500クロー(US$1.13億)と見積もられる。Engineers India Ltdが詳細事業化調査報告の作成を引き受けている。NRL筋によると、実行が決まれば、資本市場における資金調達等、金融面の検討に入る。
ちなみにNRLは製油所キャパシティーを300万トンから450万トンに拡張するため、公開公募(IPO)を計画していたが、原油供給を確保できないため、計画は棚上げされた。
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