【ニューデリー】インドの2006年12月の輸出額は99億米ドルと、前年同月の83億米ドルに比べ19.57％の成長を遂げた。今会計年度に入って以来輸出は4月に27.08％、5月に29.5％、6月に40％、7月に41％、8月に41.14％、9月に41.19％、10月に19.03％、11月に33.6％の伸びを見ており、12月の伸び率には鈍化の兆しが見える。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、デカン・ヘラルド、インディアン・エクスプレスが1月28日、商工省商務部(Department of Commerce)商事情報統計総局(DGCI&S:Directorate General of Commercial Intelligence and Statistics)の暫定統計数字を引用し報じたところによると、2006年12月の輸入は前年同月の109億米ドルから155億米ドルに42％、非石油輸入は同81億米ドルから107億米ドルに31.81％、それぞれ増加した。
年初9ヶ月(2006/4-12)の輸出は890億米ドルと、前年同期の660億米ドルに比べ36.27％増加した。しかし前年同期の見直し後の数字73億米ドルに比べると成長率は22％になる。
年初9ヶ月の輸入は1312億米ドルと、前年同期の962億米ドルに比べ36.30％増加した。しかし前年同期の見直し後の数字1051億米ドルに比べると成長率は鈍化する。
年初9ヶ月の非石油輸入は前年同期の736億米ドルから873億米ドルに18.67％、原油輸入は同314億米ドルから438億米ドルに39.23％、それぞれ増加した。
この結果年初9ヶ月の貿易赤字は前年同期の305億米ドルから417億米ドルに拡大した。
商工省筋によると、繊維品目中の既成衣料品輸出の伸びは比較的良好だが、エンジニアリング製品や化学品等の伝統的輸出品目も石油製品等の非伝統的輸出品目も、それほど目覚ましい伸びは見せていない。
12月の非石油輸入の伸びは資本財や製造業部門その他のインプット品目の輸入拡大を反映しており、この種の業種の輸出活動の活発化を窺わせている。