SEAnews 2007-01-31 ArtNo.39011

【ニューデリー】Reliance Industriesの子会社Reliance Retail Ltd(RRL)は1月29日、Ghaziabad、Faridabad、Gurgaon、Noida、Greater Noida一帯にコンビニエンスストア『Reliance Fresh』9店舗をオープン、首都圏を中心とした北部インドにおける小売り事業に着手した。
ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレス、ザ・ヒンドゥー、デカン・ヘラルドが1月27／30日報じたところによると、この日はGhaziabadに4店、Greater Noidaに2店、Gurgaon／Noida／Faridabadに各1店がオープンした。昨年ハイデラバード、ジャイプール、チェンナイにReliance Fresh50店をオープン、組織部門小売事業に参入したRRLは、2月にロードマップを発表するBharti-Wal Mart連合に一歩先んじて、首都圏におけるコンビニエンスストア・チェーンの展開に着手した。
RRLのRaghu Pillai社長(営業/戦略担当)によると、向こう120日間にニューデリー市内店舗網を100店に拡大する。今から3月までは多忙を極め、パンジャブ州、デリー、カルナタカ州(Bangalore)、ケララ州、グジャラート州、マハラシュトラ州(Pune／Mumbai)にReliance Fresh250店をオープンする。今年末までに全国の35都市にReliance Fresh約1000店を展開する計画で、合計面積(built-up area)は400万平方フィートに達する。RRLは現在1日当たり1000トンの野菜果実を商っているが、12月までには5000トンを突破する見通しだ。
RRLはまた、4－7月期には全国に専門店(speciality store)とハイパーマーケットを設ける計画で、全ての種類のパイロット店が同期間に出揃う。専門店では耐久消費財／電子製品／衣料品／医薬品／保健製品等が販売される。しかし宝飾品の販売は多少遅れる。専門店とハイパーマーケットの最初の店舗はニューデリーかグジャラート州Ahmedabadに設けられる。
Reliance Retailは今後5年間に2万5000クロー(US$56.25億)を小売事業に投じる計画で、消息筋によると、このうち8000クロー(US$18億)が首都圏に投資され、400～600店(1500万平米)が設けられる。RRLは1月初めに1500クロー(US$3.37億)を投じてデリーの商用不動産20件近くを取得している。例えば西デリーVikaspuriの物件を280クロー(US$6300万)で取得した。ほかに7件を約700クロー(US$1.57億)で取得しており、うち6件はインディラ・ガンジー国際空港に近いDwarka、1件は西デリーのRohini。これらはデリー開発局(DDA)が競売にかけたもので、合計スペースは約15万平米。さらに南デリーのVasant Kunjの物件2件にも入札する見通しだ。RRLはこれら物件の取得についてコメントを控えているが、これ以前にスーパーマーケット、ハイパーマーケット、専門ストアを含め合計6096万平米の小売スペースを展開すると発表している。ちなみに豊かさを増しつつあるインド中流層だけとっても、米国の総人口に匹敵する3億人を超えると言う。