2007-01-29 ArtNo.38991
◆ONGC/Rosneft、上流下流部門での提携強化で合意
【ニューデリー】サハリンⅠプロジェクトで提携するインドの国営石油・ガス探査会社Oil and Natural Gas Corporation(ONGC)とロシアのRosneft Oil Companyは25日、ロシア/インド両国そして第三国における提携を一層強化することで合意、覚書を取り交わした。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、デカン・ヘラルド、インディアン・エクスプレスが1月26日報じたところによると、プーチン露大統領の訪印に随行したRosneftのBogdanchikov社長と、ONGCのSharma会長が了解事項覚書に調印した。
ONGCの声明によると、両社は先ず上流事業と下流事業をそれぞれ担当する二つの合同研究チームを設ける。同チームがプロジェクトを特定したなら、合弁事業体を組織、プロジェクトに着手する。この他、インドにおける精製・販売プロジェクトへの参加なども共同で検討する。
ONGC海外事業子会社ONGC Videsh Ltd(OVL)とRosneftは米メジャーExxonMobilが事業主体の石油天然ガス開発プロジェクト「サハリンⅠ」に参加している。
覚書に基づき、ONGCは「サハリンⅢ」鉱区にRosneftと共同応札する可能性もあるが、業界筋はGazpromなど他のロシア企業との提携もありうると見ている。OVLは現在15カ国に進出、プロジェクト25件を手掛け、40鉱区で活動している。
RosneftのBogdanchikov社長は「拡大するロシアの生産と拡大するインドの市場が合弁事業を通じて一つになることが理想的」と語った。
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