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2007-01-29 ArtNo.38990
◆印露、原子力協力含む覚書9件に調印
【ニューデリー】インドとロシアは25日、原子炉建設協力を含む9項目の合意書に調印した。地元紙は「共和国記念日パレードの主賓を務めるためインドを公式訪問したロシアのプーチン大統領を外交儀礼に反して空港に出迎えたシン首相に、ロシアは原子炉4基の建設で応えた」と報じた。
ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが1月26日報じたところによると、ロシアはタミールナド州Kudankulamなどに原子炉4基を建設することを認めた。Kudankulamでは目下、ロシアの協力の下に1000MW(メガワット)の原子炉2基が建設されている。
シン首相は共同記者会見の席上、「エネルギー安全保障は両国の戦略的パートナーシップの最重要課題」と語った。
両国は別に民生用核協力に関する共同声明に調印した。ロシアはまたインドとの民生用核協力の強化に向け、原子力供給国グループ(NSG)の他の参加国とともにNSGガイドラインを修正する考えを明確にした。
原子力委員会(Atomic Energy Commission)関係者は「Kudankulamの原子力パーク化が進む」と歓迎の意を表明している。
わずか1カ月前にはブッシュ米大統領がインドへの原子炉輸出などを認める米印核協力法(米国内法)に署名しており、インドに対する原子炉売り込みで遅れを取るまいとするロシアの意気込みが窺える。
このほか、両国はロシアの“全地球的航法衛星システム(GLONASS)”のデータ共有、人工衛星の共同打ち上げなどでも合意した。また、現在30億米ドルの二国間貿易を2010年までに100億米ドルに拡大するため、合同チームを設け、行動計画をまとめることでも意見の一致を見た。
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