1995-11-13 ArtNo.3899
◆<馬>労働力不足の中でペナン各社、求人キャンペーン開始
【ペナン】深刻な労働力不足に見舞われているペナンの工場は新卒者や職業学校の学生を対象とした求人キャンペーンを開始した。
グローブトロニクス、ヒューレット・パッカード、シーメンス、クアンタム、アプライド・マグネチクス、コマグ、バクスター・ヘルスケアーS.A.、シーゲート等はそれぞれ繁華街に垂れ幕を掲げて募集を行っている。これらの広告にはサラリー、諸手当、友人を紹介した者に対する特別報償等が列挙されている。今年初に実施された労働力調査の結果も労働力不足の現状を反映しており、ペナン州は既存の60万人を13%上回る労働者を必要としている。調査対象企業51社の70%が更に多くの労働者を必要としていると回答、昨年から来年までの間に少なくとも3万600人の新規雇用が予定されている。同数字にはエンジニアと管理職800人、技術労働者2400人も含まれる。カッセット・プレーヤーやラジオ部品の製造を手掛けるShincaのH.L.ヘン重役(GM)は「厳しい労働力不足の中では新規雇用と既存労働者の維持は大きな試練」と語る。同社は80人のバングラデシュ人を含む1000人を雇用している。ゴム手袋を製造するバクスターは400人の外国人と100人の身体障害者を含む2500人を2工場に雇用、臨時雇用者には471Mドルの月額基本給を保証している。同社のハロルド・ハンブライス重役(GM)は更に多くの外人労働者が雇用できるよう一層の規制緩和を期待している。しかしリードライトのゴー・キーチャイ重役(MD)は「外人労働者の雇用は最後の手段で、諸手当や待遇条件のリストを拡大することも手だての1つ」と指摘する。これらの条件には家具調度付きホステル、社内訓練、足の便、技術賞与が含まれると言う。(ST:11/11)
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