【ムンバイ】マハラシュトラ州ナビ・ムンバイに計画されている国際空港建設地の選考作業が完了し、新空港の全貌が明らかになりつつある。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインは1月22日、消息筋の話として、ナビ・ムンバイに計画されている国際空港の候補地が決まったと報じた。決定に際しては、将来にわたる人口の増加と経済活動の拡大に応じられるかなど、さまざまな条件が考慮されたようだ。
既存のムンバイ空港を利用する旅客数は現在の年間2000万人から9100万人に増えることが予想され、こうした大幅な需要増に対応するため同市に二つ目の国際空港がつくられることになった。稼動中のムンバイ空港も目下、GVK Groupを中心とする企業連合による近代化工事が施されている。
新空港は1140haの土地に建設される。並行する独立した2本の滑走路はそれぞれ誘導路をもち、同時に離着陸できる。開港予定の2013年には年間1000万人の旅客が見込まれ、旅客処理能力は2020年までに年間2000万人、2030年までに同4000万人に拡張される。
新空港プロジェクトの基本費用は4235クロー(US$9.53億)と見積もられ、工事は4期に分けて進められる。各期ごとのコストは、第1期1340クロー(US$3.01億)、第2期990クロー(US$2.23億)、第3期465クロー(US$1.05億)、第4期383クロー(US$0.86億)。
新空港は官民共同出資の事業体が建設、マハラシュトラ州都市産業開発公社(CIDCO:City and Industrial Development Corporation of Maharashtra)とインド空港局(AAI:Airports Authority of India)が合計26%、民間が74%、それぞれ出資する。
事業体はプロジェクトの詳細設計、EPC(エンジニアリング/資材調達/建設)契約の発注を行い、空港の稼動から引渡しに至るコンセッション期間に空港を経営する。