2007-01-24 ArtNo.38976
◆開発業務受託機関市場2010年までにUS$10億マーク
【ニューデリー】インドにおける開発業務受託機関(CRO:Contract Research Organisations)市場は年率50%の成長を遂げ2010年までに10億米ドルの大台に乗る見通しだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが1月21日伝えたところによると、国際戦略顧問会社Accelerator Group Outlook(AGO)の最新調査報告書は以上の見通しを掲げている。
それによると、インドは大きな患者人口、英語に通じた科学・保健人材、相対的低コスト等の条件が好まれCROの理想的設置拠点として台頭しつつある。向こう5年間にはCRO市場においても、合併買収(M&A)を通じた企業の統合が進むものと見られ、海外企業がインド企業を買収するだけでなく、インド企業が外国企業を買収するケースも増える見通しだ。音声資料収集(voice-based data collection)やウェブ・ベースの臨床試験プラットフォーム等の先端技術の獲得を通じ事業を拡張するCROも増えるものと見られる。
世界的にCROのM&Aの規模は2004-05年の1件平均1500万米ドルから2005-06年の3500万米ドルに拡大、100%現金買収が主流になっている。
地元の指導的CRO、Jubilant Organosys Ltd(JOL)の米国CRO企業Target Research Associates買収は、この後インド企業によるこの種の海外企業買収が増加する趨勢を暗示している。
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