2007-01-24 ArtNo.38967
◆AP州、US19.77億地下鉄事業にゴーサイン
【ハイデラバード】アンドラプラデシュ州政府は総工費8760クロー(US$19.77億)と見積もられる『ハイデラバード地下鉄プロジェクト(Hyderabad Metro Rail Project)』を閣議承認した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが1月21日報じたところによると、アンドラプラデシュ州政府のMohammad Ali Shabbir情報部長は20日の閣議後記者会見し以上の消息を語った。それによると授権資本1000クロー(US$2.257億)、払込資本100クロー(US$2257万)の特殊会社(SPV:special purpose vehicle)、『Hyderabad Metro Rail Ltd』が公共民間協力(PPP:public-private partnership)コンセプトに基づきBOT(build, operate and transfer)方式により同プロジェクトを進める。工事は早期着工(fast-track)ベースで進められる。一部に高架方式も採用される全長66.39キロの鉄道の1キロ当たりの開発コストは132クロー(US$2980万)。コンセション期間は建設期間5年を含む35年で、同期間後プロジェクトは州政府に引き渡される。
国内最大のPPPプロジェクトは、予備選考を通過した5つのコンソーシアムにより争われる。これら5チームとは、1)Essar Constructions/SREI Infrastructure/Singapore MRT、2)Magna Allmore/Siemens/Emirates Trading Agency/Nagarjuna Constructions、3)Reliance Bombardier、4)GVK/Gammon/Alsthom/Infrastructure Development Finance Company(IDFC)、5)Navbharat/Maytas/Italthai/Infrastructure Leasing and Financial Services Ltd (IL&FS)。
N.V.S. Reddy地下鉄事業部長(Director of the Metro Project)によると、近く入札説明会が催され、その後、技術/価格入札とその選考が行われる。そして2月末までに中央政府により落札者が承認され、6月中にも着工される。
プロジェクト・コストの20%は中央政府が『VGF:viability gap fund(実行能力不足補填基金)』を通じて拠出、州政府も最大20%を引き受ける。残りのコストは落札者が負担する。州政府は別途SPVに11%出資する。
シンガポール/東京/香港の地下鉄プロジェクトをモデルに落札者には63駅中33駅と操車場周辺不動産の商業開発が認められる。商業不動産開発のコストは地下鉄プロジェクト・コストには含まれず、落札業者が負担する。州政府はDelhi Metro Rail Corporationの経験も学び、以上の計画を実行すると言う。
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