【ニューデリー】通信機器大手Ericssonは18日、通信機器需要の急増に応じるため、この先5年間に毎年1億米ドルをインドに投資すると発表した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが1月19日に報じたところによると、Ericsson India & Sri LankaのMats Granryd社長は、通信機器市場の成長しだいでは投資額を一層拡大する可能性を示唆した。
電話会社7社がインド国内の通信網を増強しつつあり、通信機器の需要が急速に拡大している。こうしたなかCisco、Nokia、Alcatel-Lucent、Motorolaなどの通信機器メーカーもそれぞれ投資計画をすでに発表している。
EricssonのCarl-Henric Svanberg重役(CEO国際事業担当)は、インド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)主催の『CII-CEO Forum』の席上、「インド通信市場は過去5年間に2倍以上に成長しており、われわれは同市場で活発な活動を展開している。インドのデータ通信量はすさまじい勢いで伸びている。携帯電話はいまや単なる電話ではなく、ラジオであり、カメラであり、さらにはオフィスでもある。携帯電話でインターネットにアクセスする人はさらに増えるだろう」と語った。
Granryd社長は「基本的な都市ユーティリティの未整備、無線通信カバー範囲の狭さ、電力供給の不安などが大きな障害になっている」と指摘する一方、「インフラの共有、地元利用者に適した低価格ソリューション、代替燃料の使用でこうした障害は克服できる」と語った。