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	2007-01-17 ArtNo.38939 
	◆Max会長、VodafoneのHutch-Essar権益買収の仲人? 
	【ニューデリー】Max GroupのAnaljit Singh会長が、英国Vodafone Group Plc(VGP)によるインド携帯電話会社第4位のHutchison Essar Ltd(HEL)支配権益買収計画に、決定的役割を演じるものと予想されている。 
  インディアン・エクスプレスが1月15日、業界消息筋の言として報じたところによると、VGPのArun Sarin重役(CEO)が先週インドを訪れた際、Sarin氏とEssarグループのShashi Ruia会長は、Singh氏を交えて取引の青写真を協議した。 
  現在、Hutchison Telecommunications International Ltd (HTIL)がHELの47.45%の権益を直接保持、Essarグループはモーリシャス・ベースの子会社Essar Communicationsの保持する22%を含め、HELの33.01%の権益を有する。残りの19.54%はTelecom Investments India(TII)が握っており、その内訳は、HELのAsim Ghosh重役(MD)が4.68%、Singh氏が7.52%、HTILが7.25%となっている。 
  Sarin/Ruia/Singh3氏により合意された青写真の下、Ghosh氏はHELとTIIのポストを退く。これに伴いSingh氏のHEL持ち分は現在の7.58%から19%に拡大する。EssarグループはEssar CommunicationsのHEL持ち分中7%をVGPに売却、Essarの持ち分は33%から26%に縮小する。しかしEssarは、当初3年間のHEL会長ポストを認められ、加えてHEL取締役会におけるポストも現在の3から4に拡大される見通しだ。 
  一方、TIIには現在Ghosh氏が24%、Singh氏が39%、HTILが37%出資しているが、Ghosh氏の退場に伴い、こちらの株主構成も再編される。伝えられるところではSingh氏の持ち分はGhosh氏のものを合わせて63%に拡大する。HTILの37%の持ち分はVGPがモーリシャス籍子会社を通じて買い取るもようだ。 
  HELの創設者Singh氏はこれ以前にVodafone-EssarチームがHELの支配権を握ることを支持する意向を表明しており、VodafoneのSarin氏はまたEssarは自然なパートナーと述べている。業界筋はSingh氏が現在の持ち分を手に入れる際に、HTILがその資金を提供したように、Singh氏が今回その持ち分を拡大する資金はVodafoneが融資するものと予想している。 
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