1995-11-13 ArtNo.3893
◆<星>第3四半期の民間住宅価格指数1.5%アップ
【シンガポール】今年第3四半期の民間住宅不動産価格指数(PPI)は値下がりが生じるとの大方の予想に反して第2四半期に比べ1.5%上昇した。
都市再開発局(URA)発表の四半期ベースのPPIは昨年第4四半期以来1.2%、2.7%、2.3%と各期とも前期比プラス成長を見ている。年初9カ月についても5.5%の上昇を見たが、94年同期の39%や住宅ブームがスタートした93年同期の29%から顕著に鈍化している。アナリストは、デベロッパーらが開発速度を鈍化させたことが、値下がりに至らなかった主因と見ている。しかしジョーンズ・ラング・ウートン(JLW)のアナリストは第3四半期に販売された住宅戸数が3157戸と、昨年同期の3425戸から7.8%、今年第2四半期の3389戸からも6.8%下降している点を指摘、依然楽観は許せないと警鐘した。しかしリチャード・エリス幹部は過去2年の市況は投機的需要に牽引された嫌いが有るが、現在のそれは実際の需要を反映しており、健全なレベルと評している。
URAが10日発表した第3四半期のPPIによると、土地付き住宅価格は前期比2.1%上昇、第2四半期の0.7%の上昇率を上回った。バンガロー価格は4.3%、セミディタッチは1.3%、テラス・ハウスは0.5%、それぞれアップした。同期にに販売された民間住宅の半数を占めるコンドミニアム価格の上昇率は第2四半期の0.5%から1.7%に加速したが、第2四半期に3.9%の上昇を見たアパート価格は第3四半期に入って唯一0.7%の値下がりを見た。JLWのアナリストは今後は値下がりするにしろ、値上がりするにしろ、5%内に収まるだろうとしている。(ST,BT,LZ:11/11)
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