2007-01-15 ArtNo.38927
◆Videocon、IBMからLCD特許40件買収
【ムンバイ】地場家電大手Videocon Industries Ltd(VIL)は液晶テレビに用いるLCDパネルの設計・製造に関わるLCD関連特許40件をIBMから取得した。取得金額は明らかでない。
エコノミック・タイムズが1月12日報じたところによると、両社はインド市場の他分野においても提携の可能性を探っているもようだ。VILのVenugopal Dhoot会長兼MDは「IBMとの提携強化を重視している」と語ったが、特許取得についてはコメントを避けた。
同社はディスプレイ部品の世界ハブを目指す長期戦略に基づき先端技術の獲得を図り、またCRT(陰極線管)、プラズマおよびLCD技術領域における地歩強化に役立つ契約を積極的に締結している。
現在、シャープやサムスンなど数社がLCDパネルの製造技術をもっているが、VILもフラットパネルディスプレイへの参入を目標に掲げ、インドと欧州にLCDパネルの製造ラインを設けることを計画している。
日本とイタリアの同社研究所で開発したプラズマパネル技術の特許を保持するVILは、2008年に同技術を商品化する予定で、実現すればプラズマパネルの資本コストを50%以上節減できる見通しだ。同技術開発の中心となったAamno教授はかつてソニーに在職し、世界初のモノクロプラズマを開発した経歴を有する。VILはイタリア工場で50インチ以上の高精細プラズマパネルを製造する計画だ。
消息筋によると、VILはハイエンド技術をもつ技術者・専門家を日本と韓国で募集している。同社はLCDとプラズマのほか、Thomsonの買収にともないCRT分野でも攻勢をかけている。
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