【ムンバイ】マハラシュトラ州政府は、州内における商業発電所(MPP:merchant power plant)の建設を促進するため、近く石炭を用いた各500MW(ﾒｶﾞﾜｯﾄ)のMPP建設提案を募集する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが1月4日報じたところによると、州政府のKawale次長(エネルギー担当)は同紙に以上の消息を語った。それによるとMPPは政府の所有や管理から離れた基本的に独立の発電所で、州政府の公益部門に電力を供給する必要がない。産業界の消費者との交渉により期間や料率を自由に設定し、スポット価格で販売することもできる。州政府は用地の取得や水供給、その他、基礎インフラの整備等の面で支援を提供するが、石炭の供給はアレンジしない。
州政府は、詳細計画報告書と当該企業のバランス・シートに検討を加え、電力供給アレンジの内容を見た上で、覚書を交換すると言う。
Vindhyachal Hydro Power LtdのM.N. Ramachandra重役(ED)によると、電力需要が急増し、大口消費者や工業消費者に事欠かないマハラシュトラ州におけるMPPビジネスの見通しは明るい。全国送電網が完備し、電力取引きが開始される中、MPPは魅力的なビジネス・モデルと言える。しかし石炭供給面の困難や、電力監督官の査察に伴う煩わしさは覚悟する必要があると言う。