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1995-11-13 ArtNo.3890
◆<星>パングストゥ氏、UPP通じシナルマスに対抗?
【シンガポール】インドネシアの木材王の異名をとるプラヨゴ・パングストゥ氏及びスハルト大統領の子息バンバン・トリハトモジョ氏と共同でユナイテッド・パルプ&ペーパーCo(UPP)に買収攻勢を掛けるヨハネス・コチョ氏によると、UPPはパングストゥ氏がシンガポールの資本市場にアクセスし、低コストの資金を調達するのを可能にするとともに、そのパルプ、ペーパー製品をインドネシアの外でマーケッティングする手だてを提供すると言う。
プラヨゴ氏のPTバリト・パシフィック・ティンバーは20万haの森林と年産100万トンのパルプ加工施設を有するが、UPPを手に入れることによりプラヨゴ氏はシナルマス・グループのアジア・パルプ・アンド・ペーパーCo(APPC)及びアジア・パシフィック・リソーシズ・ホールディングズ(APRH)に対抗できる。APPCとAPRHはいずれもインドネシアに製造拠点を、シンガポールには本部を設け、ニューヨーク証取に上場している。一方、コチョ氏自身にとっては傘下の繊維会社カニンドのために低コストのレーヨン製造原料を確保できるメリットが有ると言う。コチョ氏はやはりバンバン氏と組んで財政難に陥ったインドネシア最大の繊維会社カニンドの支配権益を手に入れている。
今月2日以来取引が停止されていたUPP株は先週金曜に取引が再開されると、取引停止前日の終値1.21Sドルを80%以上上回る2.20Sドルをマーク、結局2.07Sドルで引けた。株価収益率(PER)も200倍以上となったが、アナリストらはインドネシア・トリオがこれまで同様新たな資産をUPPに注入し、株価を引き上げるものと投資家が期待したと見ている。(ST,BT:11/11)
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