2007-01-10 ArtNo.38899
◆NEC/富士通等、US$15億海底ケーブル契約獲得目指す
【ムンバイ】Anil Ambani氏に率いられるReliance Communications Ltd(RCL)が計画する見積もりコスト15億米ドルの海底ケーブル敷設契約は、多国籍テレコム企業4社-NEC/Tyco/Alcatel-Lucent/富士通-により争われることになった。
ビジネス・スタンダードとヒンドゥー・ビジネス・ラインが1月5日伝えたところによると、1月1日に入札提案書(RFP:request for proposals)を募集したRCLのアジア太平洋事務所は12社からRFPの提出を受け、4日早朝までに上記4社を選考した。12社の中にはこの他、France Telecomも含まれていたもようだが、確認されていない。
今年3月までの着工を条件に、今月末までにこれら4社の何れかに工事契約が発注されるものと見られる。契約を獲得したものは向こう3年間に60カ国以上をリンクする5万キロの光ファイバー・ケーブルを敷設することになる。最も深いところでは海面下10キロの海底にケーブルを敷設せねばならないため、高い技術力が求められ、深海調査の完了を待ってこの種の工事は行われるものと見られる。RCLは来週マハラシュトラ州Mumbaiで会議を開き、海底ケーブル・プロジェクトの技術/工期/コスト等の問題に関する話し合いを行う。
上記4社は何れも指導的な海底ケーブル敷設会社で、米国拠点のTyco Submarine Systemsは世界で最初に海底ケーブルを敷設した同業界の草分けでもある。
RCLのAnil Ambani会長が昨年12月28日語ったところによれば、Reliance Communication Ventures Ltd(RCVL)傘下の国際通話帯域卸売会社FLAG Telecom Ltdは、向こう3年内に海底ケーブルをバックボーンとする世界最大のIP(internet protocol)ネットワークを構築する。『FLAG-Next Generation Network (FLAG NGN)』と命名されたプロジェクトは全世界の50億人以上の顧客に奉仕することになると言う。
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