SEAnews 2007-01-08 ArtNo.38887

【ニューデリー】年商30億米ドルのHeroグループに属する世界最大の自転車メーカーHero Cycles Ltd(HCL)は4日、電動バイクと電動スクーター(E-Bike／E-scooter)の変形バージョン合計7種類を御披露目するとともに、電動三輪車事業に乗り出す計画を明らかにした。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルドが1月5日報じたところによると、HCLは、電動二輪車事業のパートナーを務める英国拠点のUltra Motor Company(UMC)と共同で今年末か来年初に電動三輪車を市場に投入する見通しだ。
HCLのVijay Munjal重役(MD)によると、同社はUMCが開発した電動三輪車プロットタイプのインドにおける試験を進めている。試験結果は6ヶ月後に明らかになる見通しで、HCLは乗用と貨物運搬用双方に関心を抱いている。
HCLはこれまでに約50クロー(US$1129万)を投じパンジャブ州Ludhianaに電動二輪車の製造施設を設けたが、電動三輪車も製造できるよう同施設をさらに拡張する用意がある。Munjal氏は具体的投資額を明らかにしなかった。
UMCのIan Woodcock会長によると、同社は今年末か、来年初に電動三輪車を発売する予定だ。電動二輪車ビジネスにおけるHCLとの提携を電動三輪車にまで拡張するのは、ビジネス・センスを有すると言う。
この日御披露目された1万5000～2万ルピーの電動バイクと、2万4000～2万8000ルピーの電動スクーターはHero Electric商標で発売される。両社の提携の下、HCLは電動二輪車の組立、製造、サービスを引き受け、UMCは製造技術とマーケッティング支援を提供する。
両社の提携が四輪車ビジネスにまで拡大される可能性に関してHero Corporate ServicesのSunil Kant Munjal会長はコメントを控えた。同氏によると、グループは目下のところ電動二輪車ビジネスに照準を合わせており、同ビジネスの潜在性は極めて大きいと見ている。AC Nielsen Studyの報告によれば、電動車両市場は2007－08年に20万台をマーク、2008－09年には50万台に拡大する可能性があると言う。