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2006-12-20 ArtNo.38862
◆10万ルピー・カー・ラッシュ、現代自動車も
【ニューデリー】Tata SonsのRatan Tata会長が2003年にジュネーブのモーター・ショーで2000米ドル車を発売する計画を明らかにした時、多くのものが懐疑を抱いた。これ以前にKineticとEicherの同様な試みが失敗しており、1980年代にはグラスファイバー製三輪車Badalがより高価なMaruti 800に取って代わられ、Dolphinも失敗に終わった。しかし時間の経過とともに懐疑は確信に変わり、多くのプレーヤーが最低価格のエントリー・カー発売競争に続々名乗りを上げている。
ビジネス・スタンダードが10月18日報じたところによると、デリー拠点のトラクター会社Sonalika Group、コルカタ拠点のGlobal Automobilesは、既にタタ・グループに挑戦状を突きつけており、インド第2位のカー・メーカー、韓国企業Hyundai Motorsもサブ・コンパクト・セグメントにおける競争に加わる姿勢を見せている。
チーペスト・カー・ラッシュが生じた理由は単純で、膨大な潜在市場が見込まれること。業界観測筋は2010年には10万~15万ルピー・カー・セグメントの市場規模が50万台に達すると予想している。これは既存乗用車市場全体の半ばに相当する。タタは2012年までに小型乗用車100万台の製造能力を備えることを目指している。
TNS Automotive ResearchのAnang Dev Jenaアジア太平洋地域主任によると、現在モーターバイクを利用している少なからぬものが、小型乗用車に乗り換えるものと見られ、2012-13年には乗用車市場全体の3分の1がこの種の小型車で占められる見通しだ。
そうだとすれば、業界専門家が15万ルピー未満乗用車市場には2社以上のプレーヤーが参入する十分なゆとりがあるとするのはもっともなことと言える。
Global Automobilesは4~5社が参入するゆとりがあるとみており、2007年末に他社に先駆け10万ルピー未満の乗用車を発売する計画だ。
Sonalikaは2008年後半に15万ルピーの乗用車を発売することを目指しており、同社幹部は、同市場参入は「さして難しくない」と語った。
Synovate Moto ResearchのRahul Verma主任も、「現在この種のセグメントは存在しないが、発売されれば爆発的成功が望める」と見通した。
しかし二輪車メーカーは、「小型車の価格は確かに二輪車と比較できるレベルになるが、燃料費やメンテナンス・コストは比較にならない」とそれほど懸念していない。Hero HondaのPawan Munjal重役(MD)は「総じて両者は異なるマーケットを成しており、二輪車市場から顧客が四輪車市場にシフトするとは思わない」と語った。
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