2006-12-08 ArtNo.38810
◆日興/Prudential/Societe/ING、地場証券会社への出資準備
【ムンバイ】日興證券、米国のPrudential Securities、フランスのSociete Genarale、オランダのING groupは、インドの証券リテール市場進出を目指し、地元証券会社の戦略的持ち分取得を目指している。
ビジネス・スタンダードが12月6日伝えたところによると、この他、Standard Chartered/Citibank/オーストラリアのMacquarie Securities/Deutsche Securities等もインドにおける証券リテール業務を計画している。
消息筋によると、日興は既にマハラシュトラ州Mumbai拠点の米系投資信託Fidelityを通じ、インドで10億米ドル余を運用している。
Prudentialは戦略的出資対象を物色、INGとSocieteは小売り戦略を調整、来年初にもそれぞれインドにおける新戦略を発表するものと見られる。
最近、米国の証券会社E*Tradeは地元証券会社IL&FS Investsmartの支配権益を買収、BNP ParibasもGeojit Financial Servicesに33%出資した。UTI Securities買収に失敗したStandard Charteredは別のターゲットを物色している。ここ数年インド証券市場が目覚ましい成長を遂げる中、さらに多くのグローバル・プレーヤーが進出するものと見られる。
世界的に国民貯蓄の10~20%が証券市場に投じられているが、インドではまだ5%に満たない。このためインド市場の成長の潜在性は大きい。
業界筋によると、大部分のグローバル・プレーヤーは自己資本比率の高い証券会社を物色しており、ローエンドのリテール・セグメントに関心はない。地元証券会社の中ではIndia Infoline/Anagram Stock Broking/Angel Broking等が戦略的出資者を物色していると言う。
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