2006-12-04 ArtNo.38797
◆Reliance Comm、世界のコンテンツ配給市場開拓
【ムンバイ】Reliance-Anil Dhirubai Ambani Group(RADAG)傘下のReliance Communications Ltd(RCL)は全世界の携帯電話サービス業者にモバイル・コンテンツを配給する事業に乗り出した。この種の市場は2008年末までに200億米ドルの規模を備える見通しだ。
ビジネス・スタンダードが11月30日報じたところによると、このほどカナダの携帯電話サービス会社Telusと関係契約を結んだRCLは、全世界の指導的携帯電話会社との交渉を続けている。当面、米国、英国、カナダ、中東、シンガポール、マレーシア等に移住したアジア系市民をターゲットに着メロ、音楽、ご詠歌(devotional songs)、壁紙、クラシック・フィルム、ゲーム、コーラー・リングバック・トーン、映画シーン等のダウンロード・サービスを提供する。これらの諸国には合計10億人以上のアジア系市民が居住しているものと見られる。
アナリストらによると市場規模は2008年末までに200億米ドルに達し、内南アジアコンテンツの需要は15%を占めるものと見られる。仮に南アジアコンテンツ市場の10%のシェアを占めたにしても、RCLのトップラインに1000クロー(US$2.2億)以上貢献するものと見られる。こうしたコンテンツは同時にインド国内の需要にも応じることができる。
RCLは恐らく米国のT-Mobile/AT&T、英国のVodafone/Orange、シンガポールのSingapore Telecom Mobile、マレーシアのTelekom Malaysia等と商談を進めているものと見られる。
このほど契約にこぎ着けたTelusはカナダに1000万人以上の契約者を擁し、内100万人は南アジア出身者で占められている。両社の合意の下、『Apna Des』と称するモバイル・コンテント・ポータルが設けられる。同ポータルには既に200件のアプリケーションが蓄えられている。RCLはこれまでに2300件のアプリケーションを開発、これらのコンテンツにはReliance Mobile Worldを通じてアクセスできる。RCLとTelusは売上げを一定比率でシェアすると言う。
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