2006-12-01 ArtNo.38781
◆Kinetic姉妹会社、部品/二輪車ビジネスを分掌
【プネー】Kinetic Groupの旗艦Kinetic Engineering Ltd(KEL)はマハラシュトラ州Ahmednagar県Supaのモーペッド組立ユニットを姉妹会社のKinetic Motor Company Ltd(KMCL)に売却、グループの二輪車ビジネスはKMCLが専ら手掛け、KELは自動車コンポーネント・ビジネスに専心する見通しだ。
エコノミック・タイムズが11月28日報じたところによると、過去数年KELオフィシャルは同社が自動車コンポーネント製造専門会社になることを示唆して来た。KELとKMCLトップのコメントは伝えられていないが、最近KMCLがボンベイ証券取引所(BSE)に通知した内容からそのことが窺える。それによるとKMCL取締役会は11月22日の会議で、スランプセール(slump sale:ある種の部門を個々の資産価値におかまいなく一括して売却すること)方式によりKELのSupaユニットを53.50クロー(US$1189万)で買い取ることを認めた。
海外顧客向けOEMビジネスを手掛けるKMCLにとって、Dゾーンに位置し、税制優遇措置を享受できるSupaユニットを手に入れることはメリットがある。同利益は2011年まで毎年8クロー(US$178万)にのぼる。
KELはマハラシュトラ州Koregaon Bhimaと同州Ahmednagarに別に2工場を有し、これらの工場は今後自動車コンポーネントと輸出用バイクのOEM製造に用いられるものと見られる。
消息筋によると18ヶ月前に開始されたKinetic Groupの組織再編は完成に近づいており、恐らく来年1月までに完了するものと見られる。
1970年に二輪車メーカーとして発足、モーペッド“Luna”をヒットさせたKELは1984年にホンダと合弁でKinetic Honda Motor Company Limited(KHMCL)を設立した。KHMCLはマドヤプラデシュ州Pithampurを拠点とした。Kinetic Groupは1998年にホンダのKHMCL持ち分を買い取り、1999年にKMCLを発足させた。それ以来KELはモーターサイクルとモーペッドの製造を、KMCLはスクターの製造を、主に手掛けて来た。
KMCLはまたPithampurの173エーカーの土地の一部をForce Motorsに既に売却、もしくは売却する過程にある。KMCLは173エーカーの内40エーカーを使用しており、将来の拡張用に別に70エーカーを留保、残る63エーカーの土地をForce Motorsに売却するようだ。
KMCLの2006年9月期四半期売上げは前年同期の38.45クロー(US$855万)から54.18クロー(US$1204万)に拡大したものの、粗損失は同4.05クロー(US$90万)から15.84クロー(US$352万)に、純損益は同3.82クロー(US$85万)の黒字から15.94クロー(US$354万)の赤字に、それぞれ後退した。
KELの2006年9月期四半期売上げは前年同期の35.61クロー(US$792万)から40.28クロー(US$895万)に改善したものの、純損益は同5.19クロー(US$115万)の黒字から7.56クロー(US$168万)の赤字に後退した。
両社は会計年度を共に2006年12月末までの15ヶ月に延長した。
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