【シンガポール】ケーブルTV会社シンガポール・ケーブル・ビジョン(SCV)はテレビ・セットだけでなく、パーソナル・コンピューターに対するアクセス・サービスも提供することを計画している。
SCVのダニエル・ゴー副社長によると、これによりPCユーザーはインターネット等にアクセスする際、TV回線と電話回線のいずれかを選択できる。しかし同サービスは電信局(TAS)の認可を必要とする。ゴー氏はTASの認可さえ下りれば、1997年乃至は98年からこの種のサービスを提供できるとしている。ちなみにシンガポール・テレコムは電話サービスの独占権を認められているが、同権利は2002年には無効となる。
一方、SCVは3億2000万Sドルを投じて住宅開発局(HDB)団地のケーブル配線を進める一方、民間住宅団地ついては配線費用の一部負担を住民に求める方針だ。HDB1戸当たりの配線費用は水平引込管が200Sドル、垂直配線が320Sドル、合わせて平均520Sドルになる。SCVはHDB団地の配線費用を負担し、ケーブルの所有権を保持することで政府と合意に達している。民間住宅の配線費用は建築物の設計や人口密集度などによって異なる上、民間住宅内部のケーブルをSCVが所有することは法律によって禁止されていると言う。(ST