SEAnews 1995-11-11 ArtNo.3877

【シンガポール】北米最大の室内エアコン会社Fedders Corpはアジア太平洋市場の開拓を目指しシンガポールにアジア地域本部を設置した。
サル・ジョルダノ重役(CEO)によると、同社は中国寧波における製造業務を最近開始したが、インドとインドネシアにも製造拠点を設けることを計画している。シンガポールは域内ビジネスの管理と研究開発(R&D)面で同社のアジア事業拡張に貢献することになる。中国で生産されているエアコンは部分的にシンガポールで開発されたもので、シンガポールのＲ＆Ｄチームは6カ月以内に20人に増強される。同社とチャイニーズ・ニンポー・ジェネラル・エアコンディショナー・ファクトリーとの60：40の合弁会社は初年度にウィンドー型及びスプリット型エアコンを20万台製造するが、3年目には50万台に拡大する。製品の半数は中国国内市場に向けられる。中国のエアコン市場は来年には米国市場を凌駕し、年間500万台の規模に達する見通しだ。目下米国市場の30％のシェアを握る同社はアジア市場の開拓を梃子に向こう5年間に年商10億米ドル突破を目指すと言う。(ST:11/10)