2006-11-24 ArtNo.38758
◆ソニー・エンターテインメント来年3月までに公開公募
【ムンバイ】テレビジョン映画制作流通会社Sonyのインド子会社Sony Entertainment Television India(SET India)は2007年3月までに約2億米ドルの株式を公開公募(IPO)し、インド株式市場に上場する見通しだ。
エコノミック・タイムズが11月22日伝えたところによると、JM Morgan Stanley/Kotak Investment Banking/Union Bank of Switzerland(UBS)が公募主幹事(lead manager)を務める。IPOは新株発行(fresh issue)と既存株式の売り出し(offer for sale)から成り、インディアン・プロモーターと米国ファンドCapital Internationalはその持ち分を売却、投資利益を換金でき、ソニーは新資金を調達できる。インディアン・プロモーターと米国ファンドは目下SETインディアに合計32%出資している。
今年初、SETインディアはSETシンガポールを買収、事業再編に乗り出した。SETシンガポールはソニー・チャンネルの放送とアップリンクを手掛け、SETインディアンはSETシンガポールのために広告代理やセールスを引き受けている。株式の交換比率は、SETインディア1株に対してSETシンガポール16株。
両社の株主構成はほとんど等しく、Sony Pictures Internationalが両社に各61%出資、残りを地元投資家と外国機関投資家が分け合っている。SETインディアの地元プロモーターにはシンガポールを拠点に活躍する銀行家Rakesh Agarwal氏、Shemaroo FilmsのRaman Maroo重役(MD)、World MediaグループのSudesh Iyer取締役、MobiApps HoldingのJayesh Parekh会長、俳優のJackie Shroff氏が名を連ねている。
SETシンガポールはインドや他のアジア地域における『Champion's Trophy』や『国際クリケット評議会(ICC)』イベントの2007年までの放映権を取得した他、テレビ・シリーズやヒンドゥー語フィルム特集等に投資している。
アナリストによると、SETインディアにとってSETシンガポール買収のメリットは大きい。何故ならSETシンガポールの主要投資は自動的にSETインディアのものになる。ソニーは傘下にSony/MAX/SAB TV/AXN/NDTV/HBO/Animal Planet/Discovery/MTV/Nick等のチャンネルを有する。
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