2006-11-24 ArtNo.38755
◆三洋会長、Reliance Retailと提携協議
【ムンバイ】三洋電機が、Mukesh Ambani氏に率いられるReliance Industries Ltd(RIL)の小売り部門Reliance Retail Ltd(RRL)とマーケッティング協定を結ぶ最初の日本企業になるのではないかと注目されている。このほどインドを訪れた三洋電機の野中ともよ会長は、RRLトップと関係問題を協議したものと見られる。
ビジネス・スタンダードが11月22日消息筋の言として報じたところによると、三洋はRRLの店舗網を通じて、エアコンや他の消費者用電子製品を販売する可能性を検討している。RRLの親会社RILは小売り事業に向こう5年間に2万5000クロー(US$55.57億)を投資する計画だ。今月初に日用雑貨生鮮食品店チェーンをオープン、小売り市場に進出したRLLは、間もなくマルチブランド・ショップや大型店舗を開店するものと見られる。先進国、取り分け日本の耐久消費財メーカーは、韓国企業LG/Samsungに支配されたインド市場において、RLLがこれらメーカーの製品の販売に寄与するのではないかと注目している。
しかしSanyo India Pvt LtdのMohana Bharat主任(Corporate Planning Head)は「他の日本企業のことは知らないが、三洋に関しては如何なる独占的提携(exclusive tie-ups)も考えていない」と、RLLとの独占提携の可能性を否定した。RILスポークスパースンも、三洋との提携問題に関してコメントを控えた。
しかし消息筋は「野中会長はRILのMukesh Ambani会長との会見も予定している」と語った。三洋はSanyo India Pvt LtdとSanyo BPL Pvt Ltdと言う2つの子会社を有するが、市場シェアは無視できるほどに過ぎない。
充電可能なバッテリー『Eneloop』のインドにおける売り出し行事に出席するため当地を訪れた野中会長は「インドのビジネス機会に興奮している。今回の訪印は三洋のインドに対するコミットメントを証明するもので、インド業務に新たなエネルギーを注入したい」と抱負を語った。
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