2006-11-24 ArtNo.38752
◆Pratt & Whitney、エンジン修理施設設置計画
【ムンバイ】航空機用エンジン・メーカーPratt & Whitney(P&W)はインドに航空機エンジンの修理工場を設けることを検討している。AirbusとBoeingも最近インドに航空機修理施設を設ける計画を発表しており、地元航空会社が300機以上の航空機を発注する中、インドは世界の航空機産業の主要な投資地になりつつある。
ビジネス・スタンダードが11月21日報じたところによると、インドの航空会社と250基を超える航空機エンジンの納入契約を結んだP&Wは、インド拠点のパートナーを求め、指導的エンジニアリング会社と関係交渉を進めている。
インド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)主催のビジネス会議の会場でP&Wインド事務所のSatheeshkumar Kumarasingam重役(GM)は航空機エンジンの保守・修理・分解検査(MRO)施設の建設を計画していることを確認する一方、「まだ具体的方針は何も決まっていない」と付言した。
業界筋によると、航空機エンジン用MRO施設のコストは250クロー(US$5557万)前後と見積もられる。複数の州政府がP&Wに接触、エンジンMROの誘致に鎬を削っているようだが、Kumarasingam氏は、工場候補地に関してもコメントを控えた。消息筋によると、P&Wは主要メトロ空港に隣接し、税制優遇等の奨励措置を享受できる場所を物色しているものと見られる。
現在インドの航空各社はP&W製エンジンの保守に際してはシンガポールのMRO施設を利用しており、インド国内にMRO施設が設けられるならコストを削減できる。
P&Wは最近、Kingfisher Airlines/Air Deccan/Jet Airwaysにそれぞれエンジンを納入する契約を獲得している。
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