2006-11-22 ArtNo.38746
◆Railtel/GailTel/Power Grid、巨大通信会社組織
【ニューデリー】Indian Railways(IR)傘下のRailtel Corporation of India Limitedと、Gas Authority of India Ltd(GAIL)傘下のGailTel、そして自ら通信事業を手掛けるPower Grid Corporation of India Ltdは、共同で国内長距離電話サービスを提供することで合意した。これにより7万5000キロの光ファイバー・ケーブル網と延べ数千キロの市内通信網を保持する巨大通信事業体が誕生する。
エコノミック・タイムズが11月18日伝えたところによると、光ファイバー・ケーブルの総延長だけからすれば、近く誕生する新会社は、 Bhartiの3万6000キロやTataの2万3000キロを遙かに上回り、市内電話網も含めればBharat Sanchar Nigam Limited(BSNL)に次ぐ国内第2の巨大企業になる。電気通信局(DOT:department of telecom)は今年7月、上記Railtel/GailTel/Power Grid3社に長距離電話ライセンスを授与した。RailTelのKK Baypayee重役(MD)は「3社は皆国内長距離電話ライセンスを取得している。準備は全て整い、間もなく関係発表を行う」と同紙に語った。
業界観測筋によると、コンソーシアムは全国をカバーするネットワーク接続サービスを既存レートを遙かに下回る料金で提供することができる。このため既に世界最低水準の長距離ダイヤル直通電話(STD:Subscriber Trunk Dialing)料金は一層値下がりするものと予想される。
昨年広帯域ビジネスと仮想専用回線網(VPN:Virtual Private Network)ビジネスに関する協力覚書を交換した上記3社は、政府が今年初に長距離電話市場を開放したことから、協力の範囲を同セグメントにまで拡大した。
GailTelが110都市1万50000キロ、Power Gridが主要60都市2万2000キロ、RailTelが大小2200タウン2万7500キロのネットワークを保持するだけでなく、3社はそれぞれ、鉄道/パイプライン/送電網に沿って新規ケーブルを敷設する権利(Right of Way)も認められている。
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