2006-11-20 ArtNo.38731
◆Sony India、他社と異なる小売り戦略通じ47%成長達成
【ニューデリー】Sony India Ltd(SIL)の売上げは、2002-03年の800クロー(US$1.78億)から2003-04年の1200クロー(US$2.67億)、2004-05年の1700クロー(US$3.78億)、2005-06年の2500クロー(US$5.56億)と、過去3年間に業界平均の10~12%を上回る年率47%の成長(compounded annual growth rate)を達成した。
ビジネス・スタンダードが11月10日報じたところによると、SILのMohit Parasher重役(音響機器IT部門GM)はこのほど以上の消息を語った。同氏によると、高級ブランドとしての認知を梃子にした他社とは異なる小売り戦略が奏功した。他社が値下げを通じたボリューム販売と市場シェアの拡大に鎬を削っていた時、SILはワレット・シェア(Wallet Share:個々の顧客の特定品目購入額に占める当該ブランドの占めるシェア)にのみ注目して来た。
SILは専門店Sony Worldを通じた販売に力を集中している。これはテーラー・メードの小売り環境の下でSILの製品を購入することにより顧客はその真価を実感できるからである。SIL売上げの37%に貢献しているSony Worldの店舗網は2001-02年の28店から2005-06年の375店に拡大、2007年3月までに400店に達する見通しだ。SILは住宅街もしくは他社の電子製品店が存在しない地域に店舗を設けるよう努めている。SILは消費者がやって来るのを待つよりも、その欲する小売り環境を消費者の下に送り届ける戦略を採用している。
とは言えマルチ・ブランド・ショップを無視している訳ではなく、SILの製品を購入可能なマルチ・ブランド・ショップも、2001-02年の365都市1417店から2006-07年の784都市7715店に増加したと言う。
アナリストらは、SILが過去3年間に実現した急成長の理由として、この他に、比較的小規模な売上げベース、マルチ・ブランド・ショップの貢献、アグレッシブなマーケッティングを掲げている。
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