SEAnews 2006-11-20 ArtNo.38727

【ムンバイ】鉄鋼王Lakshmi Mittal氏の2人の弟、Pramod Mittal会長とVinod Mittal重役(MD)に率いられるIspat Industries Ltd(IIL)は、5000クロー(US$11.11億)を投じマハラシュトラ州Dolviに設けた製鉄所の年産能力を500万トンに拡張する方針を決めた。
ビジネス・スタンダードが11月14日報じたところによると、IILは近くマハラシュトラ州政府と関係覚書を交換する予定だ。州政府筋によると、プロジェクトには既存設備の拡張、100MW(ﾒｶﾞﾜｯﾄ)以上の発電施設の建設、港湾施設の補強が含まれる。Dolvi工場にはこれまでに1万クロー(US$22.23億)が投資され、360万トンの年産能力を有する。投資は数年間に分けて行われる見通しで、次の段階では年産能力が1000万トンに引き上げられる。
マハラシュトラ州政府が最近発表した工業政策の下、IILは物品入市税の免除やインフラ開発奨励措置等、ある種の優遇措置の適応を受けられるものと見られる。マハラシュトラ州Kalmeshwarに海綿鉄製造施設も有するIILは、アンドラプラデシュ州Vizagに年産300万トンのペレット製造施設を設けることも計画しており、こちらのコストは900クロー(US$2億)前後と見られる。
Ispatグループは、所有／長期利権契約／商業的請負契約等を通じ、世界各地に合計1400万トンの製鋼施設を経営している。これらにはブータンの220万トン／ナイジェリアの400万トン／リビアの180万トン／フィリピンの300万トン／インドの350万トン等の施設が含まれる。