【チェンナイ】国営火力発電会社National Thermal Power Corporation (NTPC)は1万1000クロー(US$24.45億)を投じ、タミールナド州に2000MW(メガワット)の原子力発電所を建設することを計画している。
インディアン・エクスプレスが11月11日伝えたところによると、NTPCのT Sankaralingam会長兼MDは10日記者会見し以上の計画を明らかにした。
それによると、中央政府はNTPCが原子力発電所を設けることを認めており、同社は時間をかけてタミールナド州の何処に何時原子力発電所を設けるか決める。これは第10次五カ年計画(2003-04/2007-08)に2万MWの発電能力を追加する計画の一環だが、インド原子力発電公社(NPCIL:Nuclear Power Corporation of India Ltd)と競争する考えはなく、NPCILの事業を補完し、より多くの電力を供給することを目指す。
タミールナド電力局(TNEB:Tamil Nadu Electricity Board)との50:50の合弁で2003年に設立したNTPC Tamil Nadu Energy Company Ltd(NTNEC)を通じEnnoreに1000MWの石炭火力発電所を設ける計画は、遅延しているが、間もなく環境認可が下りる見通しで、設備機器納入業者の国際入札を1週間以内に募集する。見積もりコスト4500クロー(US$10億)のプロジェクトの負債/自己資本比率は70:30。2007年3月の着工を目指している。工事は40~45ケ月で完成する。発電所は500MWづつ2段階に分けて建設され、第11次五カ年計画期間中(2008-09/2012-13)の稼働が予定されている。
タミールナド州Cheyyurに1000MWの発電所を設ける計画は沿岸規制地区(CRZ:coastal regulation zone)に位置するため、NTPCはAnna大学(Anna University)とCRZ内におけるプロジェクト実行の方策を研究していると言う。