2006-11-15 ArtNo.38720
◆Bajaj Auto、新製品携えスクーター市場に復帰
【プネー】Bajaj Auto Ltd(BAL)は一連の新モデルを携えてスクーター・ビジネスに復帰する。最初のモデル『Bajaj Kristal』は来年1月に発売される。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが11月13日報じたところによると、BALのRajiv Bajaj重役(MD)は同紙に以上の消息を語った。同氏によるとスクーター市場が長期にわたる低迷から回復する兆しが生じている。
BALは、モーターサイクルにより支配された現在の市場に引き続き照準を合わせつつ、スクーター・ビジネスの流通チャンネル再編に取り組んでいる。先見性のあるスクーター・モデルには明るい未来が存在する。何故ならその種のスクーターはモーターサイクルにはないメリットを顧客にオファーするからである。
BALは、社内の研究開発(R&D)チームにより設計開発された製品ポートフォリオを携えてスクーター市場に復帰する。第1弾として来年1月にシングル・モデルを発売する。価格は3万5000ルピー前後で、当面月間1万台の販売を目指す。マハラシュトラ州Akurdi工場がスクーター製造のハブを務める。
BALはこの他にもDTS-iエンジン/exhausTEC/SNSサスペンション/自動ランプ/フロント給油等、この種のクラスでは他に例を見ない技術的特徴を備えたスクーター新モデルを準備している。
BALは数年前に製品やターゲットとする顧客により異なるモーターサイクル流通網を構築したが、スクーターに関しても流通網に同様の再編を施す。製品の設計・開発におけるシャープなフォーカスを流通網にも適応する。例えば、販売店に対する魅力的条件を際だたせるため、全国500店の販売店の内100店のみにスクーター新製品の販売を委ねる。これによりモーターサイクルが大勢を占める市場におけるマージナルな製品と言ったネガティブな印象を払拭できる。
スクーターは二輪車市場の12%のシェアを占めており、今年初5ヶ月(2006/4-8)にはモーターサイクル販売が17%の成長を遂げたのに対して、スクーター販売は僅か4%の伸びにとどまった。現在スクーターの年間販売台数は90万台前後だが、一部のメーカーは向こう3-5年間に50-60%の成長を遂げるものと予想していると言う。
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