【ニューデリー】胡錦涛国家主席のインド公式訪問を前にして中国は13日、アルナチャルプラデシュ全州は中国領であるとの立場を表明した。
インディアン・エクスプレスとデカン・ヘラルドが11月14/15日伝えたところによると、インド駐在の孫玉璽中国大使は13日、テレビのインタビュー番組の中で両国間の領土問題に触れ、「我々の立場からすれば、アルナチャルプラデシュは全て中国領であり、Tawang(達旺)はその一部に過ぎない。我々は同州全体を中国領と主張しており、それが我々の立場である。両国は目下国境問題を解決するための協議を続けている」と語った。
昨年、温家宝首相がインドを訪れた際、両国は『国境紛争解決のための政治的パラメーター及び指導原則(political parameters and guiding principles for the settlement of protracted border disputes)』、『実効支配線(LAC:Line of Actual Control)』に関わる軍事領域における『信頼譲成措置(CBM:Confidence Building Measures)の実行手順』、『両国間航空交通のアップグレード』等に関わる合意を盛り込んだ共同声明を発表、シッキムがインドの不可分の領土であり、またチベット自治区が中国に帰属することを互いに承認しあった。(SEAnews:2005-04-13号参照)