SEAnews 2006-11-13 ArtNo.38702

【ニューデリー】中国の胡錦涛国家主席が11月20－23日にインドを公式訪問するのに先立って、中国の通信機器メーカーHuawei Technologies Co Ltd(HTCL:華為技術有限公司)とZTE Corporation(深川中興通信)は、インドの国営電話会社2社Mahanagar Telecom Nigam Ltd(MTNL)とBharat Sanchar Nigam Ltd(BSNL)から大口の納入契約を獲得した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとインディアン・エクスプレスが11月9日報じたところによると、HTCLはMTNLに50万人分の広帯域通信機器を納入する220クロー(US$4890万)の契約を獲得、ZTEはBSNLの600万回線広帯域プロジェクトに関わる契約を獲得した。
最近政府内で中国を含む非友好諸国とのビジネスに関する論議が戦わされたことからも、今回の両社の大型契約獲得は意味深長と言える。ZTEとHTCLは共にインドに製造施設を設けることを申請したが、外国貿易促進局(FIPB)はこれらの審査を保留しており、最近BSNLが募集した4500万回線GSM(Global System for Mobile)／3G機器入札に際してもZTEは参加を認められなかった。一方、HTCLはBSNLに対するCDMA(code division multiple access)機器の納入を期限内に実行できなかったためブラック・リスト掲載されていた。
インドのセキュリティー機関は中国通信機器メーカーの背景に懐疑を表明したが、中国国際貿易振興委員会(China Council for Promotion of International Trade)は直ちに中国通信機器メーカーと軍の関係を否定した。
HTCLのLin Yan Qingインド担当取締役はMTNLから新規契約を獲得できたことに関して「我々はMTNLの納入業者に選ばれたことを誇りとし、非常に嬉しく思う」との談話を発表した。