SEAnews 2006-10-27 ArtNo.38635

【ニューデリー】インド第2の二輪車メーカー、Bajaj Auto Ltd(BAL)は、3万3000クロー(US$70.51億)のインド二輪車市場トップの座を狙う戦略の一環として、来年9月までに700万台モーターサイクル市場の80％を占める100ｃｃセグメントから撤収する。
インディアン・エクスプレスが10月25日報じたところによると、BALは現在同セグメントにCT100とPlatinaを投入、年間150万台を販売している。しかし来年9月以降、BALは125ｃｃ以上のセグメントに力を集中する計画だ。BALは来月125ｃｃセグメントの新モデル2バージョンを発売するが、価格は他社の100ｃｃバイク並みの3万4000～4万2000ルピーに設定する。
BALのRajiv Bajaj重役は「二輪車市場トップの座を目指すことと、100ｃｃセグメントからの撤収は相互に関係している」と語った。100ｃｃセグメントはライバルHero Honda Motors Ltd(HHML)の400万台販売ボリューム全体の98％を占め、HHMLは同セグメントの55％のシェアを握っている。これに対してBALの同セグメント市場シェアは26％。
HHMLのスポークスパースンは「100ｃｃセグメントは二輪車市場の重要部分を成している」と述べ、引き続き同セグメントに照準を合わせて行く考えを明らかにした。
HHMLは2000－01年にBALに代わりインド二輪車市場のトップの座を占め、Maruti Udyog Ltd(MUL)は1983－84年にHindustan Motorsに取って代わり乗用車市場のリーダーになった。BALの試みが成功するならこれらに匹敵するインド自動車史上の一大転換点になる。
BALは、Pulsar(150cc/180cc)／Wind (125cc)／Discover(125cc)／CT100／Platina等一連のヒット商品を出し、HHMLを追い上げて来た。HHMLは1994年のSplendor以来、大ヒットを飛ばしていないものの、過去12年間に発売したCD Dawn(100cc)／Passion(100cc)／Super Splendor(125cc)等のモデルは他社製品に比べ良好な売れ行きを実現した。
今年9月のBALのモーターサイクル販売は前年同月の16万5000台から24万5000台にアップ、これに対してHHMLのそれは25万8000台から28万3000台に増加、両社のギャップは昨年9月の9万2206台から今年9月の3万7883台に縮小している。