1995-11-10 ArtNo.3860
◆<星>半導体投資誘致で3施策:リー副首相
【シンガポール】リー・シエンロン副首相は8日催されたチャータード・セミコンダクター・マニュファクチャリング(CSM)の第2ウエハー工場開所式の席上、半導体企業を誘致するための3施策を明らかにした。
それによると、シンガポールの半導体産業が国際競争を勝ち抜き生存するためには、単なる低コストを売り物にするのではなく投資に値する環境条件を投資家に提供して行かねばならない。このため政府は先ず、同産業に従事するエンジニアと熟練労働者を養成する制度を設ける。第2に他国より高い土地価格を埋め合わせる諸施策を講じる。第3に港湾道路の一層の整備や研究開発(R&D)の支援などを通じてビジネス環境の改善を図る。経済開発局(EDB)は人材養成面で、国家科学技術局(NSTB)や高等教育機関の協力を得、ウエハーおよびディスク・メディア産業により多くのエンジニアを供給するためのスペシャリスト・マンパワー・プログラムズ(SMP)を実施する。またCSMはじめとする業界各社も実地訓練の場を既に提供している。ウエハー工場誘致のためにフリーホールドの土地を無償で提供する国もあるが、シンガポールは半導体業界の需要に応じられるよう十分な工場用地を確保すると同時に、総合コストで他国に勝るインセンティブ・パッケージを提供していくと言う。(ST,BT,LZ:11/9)
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