1995-02-04 ArtNo.386
◆<馬>UMNO、K州政権奪還でスガマ46に共闘提案
【コタバル】与党統一マレー国民組織(UMNO)はイスラム党(PAS)の手からクランタン州政権を奪還するため、野党のスガマ46に対して次期総選挙で共闘を組むことを提案した。
UMNOクランタン州連合委員会のアヌアル・ムサ副議長によれば、野党戦線側は43の州議席中、PASに27議席、スガマ46に16議席を配分しており、仮にUMNOがPASから7議席を奪えばスガマ46と連立政権を組織できる。その際はスガマ46が首席大臣及び州政府の複数のポストを占めることを認める。スガマ46はクランタン州政権内部で冷遇されており、同構想は実現性が高いと言う。これに対してPASもスガマ46も、この種の提案は野党陣営の分断工作に過ぎないと、その実現の可能性を否定している。 ちなみにスガマ46の党首ラザレイ氏はクランタン州スルタンの叔父で、70年代にUMNOがクランタン州政権をPASの手から奪った際選挙参謀を務めた。しかし87年4月のUMNO役員選挙でムサ・ヒタム元副首相と提携しマハティール首相の支配体制に挑戦し、失敗した。その後高裁がUMNOに対して非合法組織との判決を下す中で、同氏は支持者とともにスガマ46を創設、更に野党戦線を組織して選挙でマハティール首相に挑戦した経緯が有る。(SJ,LZ:2/3)
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