2006-10-18 ArtNo.38598
◆Reliance、ダブホールLNGターミナルの独占使用権要求
【ムンバイ】Reliance Industries Ltd(RIL)は、Ratnagiri Gas and Power(RGPPL)のDabhol発電所に1MMBTU(million metric British thermal unit)当たり5米ドルでガスを供給することをオファーするとともに、同発電所付属の液化天然ガス(LNG)ターミナルの独占使用を認めるよう政府に求めた。
ビジネス・スタンダードが10月16日消息筋の言を引用し伝えたところによると、RILのガス供給オファー価格は現在のスポット・ガス価格を下回る。このため電力省は同オファー価格に満足しているものの、LNGターミナルの独占使用権を認めることには難色を見せている。
特別閣僚グループ(EGOM:empowered group of ministers)は最近の会議の席上、ダブホールのLNGターミナル売却に反対する電力省の主張を退けた。目下政府は、ダブホールLNGターミナルを手放す方式を検討しており、Petronet LNGを初めとする公共民間部門企業が同ターミナルの買収を目指している。
インドのガス鉱区はほとんど東海岸に位置し、これに対して主要市場は西海岸に存在する。
Gujarat State Petroleum Corporation(GSPC)とRILは、2008-09年からKG海盆で発見したガス田の商業生産を開始する。このため東海岸から西海岸へのガスパイプラインの敷設工事が両社により進められている。GSPCはグジャラート州HaziraにLNGターミナルを保持するが、RILはLNGターミナルを保持していない。一方、ShellはやはりHaziraに設けたLNGターミナルの使用を認める契約をGAILと結んでおり、インド西海岸ガス市場における競争が熾烈化する兆しが生じている。
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