2006-10-18 ArtNo.38594
◆シンクライアントのWyse、OEM方式の製造拠点準備
【バンガロール】米国拠点のシンクライアント・コンピューティング会社 Wyse Technologyは、急成長するインドのシンクライアント・コンピューティング市場を開拓するため製造拠点を設ける準備を進めている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが10月16日伝えたところによると、Wyse TechnologyのTarkan Maner社長(Worldwide Field Operations)はこのほど以上の消息を語った。それによると複数の相手先商標製造業者(OEM)と交渉を進めており、3乃至4ヶ月以内にOEMパートナーを決める。
カルナタカ州Bangaloreに研究開発(R&D)施設を有するWyse Technologyは、中国と台湾に設けた製造施設からその製品をインド市場に供給している。インドのシンクライアント市場は、BPO(business process outsourcing)、銀行、金融サービス、教育、政府、小売り、航空、ヘルスケア等の領域の需要拡大が見込まれ、今年の販売量は20万ユニットに達する見通しだ。
インド/中国/ラテン・アメリカ/東欧は、世界市場全体の40%を占め、急成長を遂げている。こうした中でWyse Technologyは、特別価格/特別パッケージ/支援サービスを梃子にBPO等のターゲット市場の開拓に努めている。インドは目下Wyseの世界売上げの2%を占めるに過ぎないが、向こう数年間に急成長するものと見られる。
Wyse Technology Sales and Marketing India Pvt Ltdのカントリー・マネージャーRekha Murthy女史によると、過去12ヶ月の成長率は70%にのぼり、向こう数年も同成長率が維持される見通しだ。特にリプレースメント市場の成長が目覚ましく、企業はデスクトップの買い換えに際して、シンクライアントを選択、運転コストと資本支出双方の節約を図っていると言う。
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