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2006-10-16 ArtNo.38581
◆中国家電大手TCL、製造拠点設置準備
【ニューデリー】年商75億米ドルの世界最大のカラー・テレビジョン(CTV)メーカー、TCL Corporationは、中国家電会社の先頭を切って地元パートナーと合弁でインドに製造拠点を設ける計画を練っている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとエコノミック・タイムズが10月11日報じたところによると、TCLのD.S. Li(李東生)会長兼CEOはこのほど以上の消息を語った。それによると、同社はインドにおける製造業務の様々なオプションを検討している。恐らく地元パートナーと合弁を組むが、地元パートナーの出資率に関してはあらゆる提案を検討する用意がある。これはビジネスを行う上で現実的姿勢と言える。TCL India Holdingsは目下のところTCL Corporationの完全出資子会社である。
TCLのチームが目下インドにおける製造計画に検討を加え、工場用地を物色している。今年末までに最終方針を決める。長期的にインドはTCLの最も重要な製造センターの1つになり、また最大の海外市場になる見通しだ。
インドに設ける製造施設ではCTV(従来型とフラット・パネルTV)、エアコン、DVDプレーヤー等の製造が手がけられ、年間50万台のTV製造能力が備えられる。製造規模が一定の水準に達したなら製品を地元のニーズに合わせてカスタマイズする研究開発(R&D)センターを設け、コンポーネント納入業者を中国から呼び寄せることも検討する。長期的にインドは欧州、西アジア、南アジア諸国への輸出ハブとして機能する。現在TCLは中国の外、メキシコ、ポーランド、ベトナム、タイ等に製造施設を有する。
TCLは現在、製品を中国から輸入している他、インド国内の業者約10社と委託製造契約を結んでいる。
TCLのインド市場進出計画は2度目の試みで、今回は如何に市場を開拓すべきか一層綿密な研究を進めている。同社は製品価格は韓国製品と地元製品の中間に設定しているが、品質は韓国製品と同等である。今回はまたマーケッティングにより多く投資し、ディストリビューション網の構築に努める。
今年のインド売り上げは昨年の285クロー(US$6090万)から550クロー(US$1.175億)に拡大するものと見られる。現在のインド売り上げは取るに足りないが、5年内にグループ売り上げの約25%を占めるものと予想している。
ThomsonのCTVビジネスとAlcatelの携帯電話端末製造部門を買収したTCLは、アルカテル・ブランドの携帯電話を再度インド市場に紹介することも検討している。
アナリストらによれば、同社は上記の買収に伴う財務面の大きな圧力に直面、如何にこれらのビジネスを統合するかと言った問題も抱えている。昨年赤字に陥った同社はCTV市場では韓国のLGおよびSamsungとの厳しい競争に晒されている。
李会長によると、最も困難な時期は既に乗り越え、今年第3四半期は黒字を回復、第4四半期も黒字を実現できる見通しだ。
TCLはインドの携帯端末市場にも注目している。当初米国と欧州ではこれまで通りアルカテル商標を用い、インドを含む他の市場ではTCL商標を用いる計画だったが、アルカテルがインドのテレコム・インフラ事業に大きく貢献していることから、インドでもアルカテル商標を用いることを検討している。
2005-06年にインドCTV市場のトップ10に仲間入りしたTCLは、来年は2倍の100万台を販売、3年内にトップ5プレーヤーになることを目指していると言う。
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