2006-10-09 ArtNo.38558
◆ONGC、US$19.23億プロジェクトから撤収
【ニューデリー】国営石油ガス探査会社Oil & Natural Gas Corporation(ONGC)はアンドラプラデシュ州Kakinadaにおける総額9000クロー(US$19.23億)の特別経済区(SEZ)プロジェクトと年間原油処理能力750万トンの輸出志向型石油精製プロジェクトから撤収する方針を決めた。
インディアン・エクスプレスが10月5日報じたところによると、これでONGCは先頃発表したラジャスタン州Barmerにおける年間処理能力750万トンのプロジェクトに続き僅か1ヶ月の間に2つの製油所計画からの撤退を決めたことになる。
ONGCのRS Sharma会長兼MDは石油天然ガス省のMS Srinivasan次官に宛てた書簡の中で、子会社Mangalore Refineries & Petrochemicals Ltd(MRPL)のアンドラプラデシュ州における2件のプロジェクトからの撤退に対する政府の理解と支持を求めた。
ONGC筋によると、東海岸では、Hindustan Petroleum Corporation Ltd (HPCL)がアンドラプラデシュ州Vizag/ケララ州Cochin/タミールナド州Chennaiにおいて既存製油所の拡張や新規製油所の建設を計画している他、Indian Oil Corporation Ltd(IOC)もオリッサ州Paradipに新規製油所を設ける計画のため、飽和状態に陥っている。限られた市場規模から見てONGCがアンドラプラデシュ州に新規製油所を建設するのは最早賢明とは言えなくなった。
MRPLはパートナーのKakinada Sea Ports/Infrastructure Leasing and Financial Services Ltd (IL&FS)/アンドラプラデシュ工業インフラストラクチャー公社(APIIC:Andhra Pradesh Industrial Infrastructure Corp)と、合弁会社Kakinada Refinery and Petrochemicals Ltd (KRPL)を設立するとともに、SEZプロジェクトの推進母体Kakinada Special Economic Zone Ltd (KSEZ)にも26%出資していた。
Sharma会長の書簡によると、ONGCは9月21日にこれらのパートナーに対して非公式にプロジェクトから手を引く意向を表明した。ONGCはこれまでにSEZプロジェクトの用地取得費用として10クロー(US$214万)を、また製油所プロジェクトの事業化調査に5クロー(US$107万)を、それぞれ支出したと言う。
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