【ニューデリー】国際鉄鋼協会(IISI:International Iron and Steel Institute)の統計によれば、今年初8ヶ月(2006/1-8)のインドの鉄鋼生産量は2800万トンと、前年同期の2430万トンに比べ15.3%増加した。
ビジネス・スタンダードが10月2日報じたところによると、アナリストらは、「インド鉄鋼産業のこうした成長は決して異常なものではなく、国内総生産(GDP)が8%以上の成長を遂げるなら今後も維持される」と評している。それによると、昨年初8ヶ月の成長率は約14.5%だった。インド鉄鋼産業は今後長期にわたり毎年15%の成長を遂げる潜在性を備えている。これは建設業と製造業により牽引される鉄鋼産業の成長の初期段階と言える。製造業の伸びが急速にサービス業のそれに追いついたことは、鉄工業の先行きを明るくしている。投資の伸びや、国内鉄鋼消費の伸び等、他の要因も鉄鋼産業の長期的成長見通しを裏打ちしている。
中国の鉄鋼生産は今年初8ヶ月に2億2980万トンから2億7250万トンに18.6%成長、今年通年では4億トンの大台に乗るものと予想されている。
アナリストによれば、インド鉄鋼産業は、中国鉄鋼産業が2000年以降今日までに体験したような驚異的成長をもたらす臨界にはまだ達していない。中国の年間鉄鋼生産量は同期間に1億2600万トンから4億トンに拡大したが、それ以前の10年間の成長は2~14%に過ぎなかった。
今年初8ヶ月の世界の鉄鋼生産は前年同期の7億3310万トンから8億190万トンに9.4%成長した。アジアの同期間の鉄鋼生産は前年同期比13.1%増の4億2240万トンと、世界市場の成長を牽引した。他の地域の伸び率は欧州が5.89%、北米が7%、南米が-1.5%、アフリカが-5.1%だった。