1995-11-09 ArtNo.3853
◆<馬>スプリンガー、富士通(M)をディストリビューターに
【クアラルンプル】米国バーモント拠点のホテル管理ソフトウェアー・プロバイダー、スプリンガー・ミラー・システムズ・インクは(SMS)は富士通システムズ・ビジネス(M)BhdをSMS/ホスト・ソルーションの流通代理に指名した。
SMSのジョンH.スプリンガー・ミラー重役(CEO)によると、同社はホスピタリティー産業向けソルーションの提供では10年以上の経験を有する。ゲスト・サービスを中心にデザインされたSMS/ホストは世界の200社以上にインストールされており、ヒルトンは目下米国全土のチェーンに同ソフトの導入を図っている。しかし同社は米国市場の開拓に力を集中、ビジネス・フィロソフィーを共有するパートナーを見出した際にのみ海外事業を手掛けている。これまでに中東、アフリカ、カンダ市場に進出しており、アジアへの進出は今回が初めて。今回の契約の下、富士通(M)はアジア全地域における同社のトレーニング・センター及びサポート・ベースを務める。アジアのホスピタリティー産業は成熟した欧州市場に比べ、極めて大きな潜在性を備えている。同社の営業額は1991年の100万米ドルから昨年の800万米ドルに拡大、今年は1200万米ドルが見込まれている。バーモントのストーに本社を置く同社は、ラスベガスにオペレーティング・センターを、シカゴ、フォート・マイヤーズ、ロス・アンゼルス、フェニックス、ウェーク・フォーリストにそれぞれ事務所を設けている。
一方、富士通(M)のタン・ホクサン重役(MD)によると、同社はヒルトンを初めとした大手ホテルの他、中小ホテル、モーテル、イン、リゾート、ゴルフ・クラブ、タイム・シェアリング・コンドミニアムに同ソルーションを売り込む計画で、取り分け旅行者と新築ホテルの急増が見込まれるホテル業界の潜在性に注目している。同社は昨年ソフトウェアー市場に進出したばかりだが、その市場ネットワークを通じて向こう数年間にソフトウェアー・ビジネスの総売上に占める比率を30~40%に拡大させる計画と言う。(STAR:11/8)
|