SEAnews 2006-09-29 ArtNo.38515

【バンガロール】三洋電機は、直冷式を含むインド冷蔵庫市場の主流に加わる狙いからWhirlpool Indiaとソーシング交渉を進めている。
エコノミック・タイムズが9月26日消息筋の言として報じたところによると、三洋とワールプールは数週間以内に提携内容を発表するものと見られる。ワールプールは洗濯機やエアコンも製造しているが、両社の提携は冷蔵庫に限られる。
三洋は目下、330リッター以上の高級品に照準を合わせ、完成品を輸入販売しているが、ワールプールとの提携が実現した後は、当初年間約2万ユニットをワールプールから調達、180、220、280リッターのロー・エンド霜取り不要モデルや180リッターと220リッターの直冷式モデルも販売するものと見られる。
三洋はBPLとカラーテレビジョン(CTV)領域で合弁を組んでいる他、100％出資の子会社を通じて冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコン、DVD等の輸入販売を手掛けている。
今年2月に営業を開始した合弁会社Sanyo BPLは、CTV市場におけるシェアを7月の4％から4.7％に引き上げ、2007年3月末までに9％近くまで拡大することを目指している。今会計年度通年の目標は平均で6％のシェアを達成すること。
一方、BPLがカルナタカ州Bangalore近郊に設けた冷蔵庫／洗濯機の製造施設はほぼ3年にわたって閉鎖され、Asset Reconstruction Company India (Arcil)に74％のシェアを売却することを含む再建案はペンディングされたままになっている。三洋は今のところBPLの家電ビジネスに関心を見せていないが、アナリストらは、三洋の家電ビジネスが軌道に乗るなら、(三洋が出資する)望みは依然として存在すると評している。