【メイソン】各4000MW(メガワット)のウルトラ・メガ発電プロジェクト(ultra mega power projects)の実行可能性に疑問が提起されているにも関わらず、ジャールカンド州に第9番目の超メガ発電施設が設けられる見通しだ。
ザ・ヒンドゥーが9月28日報じたところによると、Sushil Kumar Shinde電力相は27日催されたMaithon Power Limited (MPL)の起工式の席上、以上の消息を語った。それによると同相が電力相に就任した時は、マドヤプラデシュ州Sasan/チャッティースガル州Akaltara/グジャラート州Mundra/アンドラプラデシュ州Ratnagiri/カルナタカ州Tadri-Karwarの5プロジェクトのみだったが、その後オリッサ州、アンドラプラデシュ州、タミールナド州が加わり、今またジャールカンド州が戦列に参加した。ジャールカンド州の建設地を選考するため近く専門チームが組織される。
今後さらに超メガ発電施設を追加するか否かは、州政府が電力省に提出する計画案次第である。第10次五カ年計画期間には4万2000MWの発電能力拡大が目指されたが、実現されたのは3万6000MWにとどまり、6000MWの不足が生じた。現在は、水力発電に照準を合わせ、キャパシティーの拡大に努めている。
Tata Power Company Ltd(TPC)とDamodar Valley Corporation(DVC)の合弁会社MPLは1000MWの発電所を建設する。同プロジェクトは2010年までに稼働し、DVCの需要に応じる他、北部と西部の電力不足地域に電力を供給する。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが26日、政府筋の消息として伝えたところによると、電力省は石炭と水、そして土地に恵まれたジャールカンド州が、ピッドヘッド方式の超メガ石炭火力発電施設を設ける理想的な条件を備えていると見ている。第9番目の超メガ発電所の候補地選考は15日以内に完了するものと見られる。石炭省はこれ以前にオリッサ州とジャールカンド州には豊富な石炭が存在するため、超メガ発電プロジェクトの適地と報告していた。
この他、チャッティースガル州Akaltaraにおけるプロジェクトも最終的に日の目を見る可能性がある。Akaltaraは影響を受ける住民が少なく、燃料リンケージや用地確保の面でも理想的候補地と言う。