SEAnews 2006-09-27 ArtNo.38494

【ムンバイ】Tata Steel Ltd(TSL)傘下のTinplate Company of India Ltd(TCIL)は220クロー(US$4701万)を投じてジャールカンド州Jamshedpurに年産20万トンの新ブリキ工場を建設する。
エコノミック・タイムズが9月25日伝えたところによると、TSLのBushen Raina重役(MD)は当地で催された『Globoil India』会議の会場で以上の消息を語った。それによると新工場は2008年4月までに稼働し、錫鍍金／非錫鍍金鋼板(tin coated and tin-free steel sheet)市場の45％のシェアを占めるTCILの年間製造能力は現在の18万トンから38万トンに拡大する。TCILの売上げの90％はブリキ製品で占められ、その大きな部分がインド国内で販売されている。現在製品の30％は西アジア、東南アジア、近隣諸国へ輸出している。新工場の稼働後は輸出比率を40％に引き上げる。インドのブリキ包装市場は年間30万トンで、これまで年率5％の成長を遂げて来たが、向こう数年は約10％の成長が予想される。
TCILは原料の90％を親会社TSLから、残りはSteel Authority of India Ltd(SAIL)及び海外から、それぞれ調達している。インド国内ではSAILとTCILの2社のみがブリキ板を製造している。SAILの年産能力は6万トン。
TCILは、食品加工／包装／その他のエンド・ユーザー向けのコスト効率の良いソリューションを開発するため新日鐵と技術提携している。日本は世界最大の錫消費国で、中国と米国がこれに続く。一般にブリキ需要は供給を上回っていると言う。