2006-09-27 ArtNo.38490
◆HPCL、OILにBhatinda製油所への出資要請
【ニューデリー】国営石油精製会社Hindustan Petroleum Corporation Ltd (HPCL)は、パンジャブ州Bhatindaに建設を計画する年間原油処理能力900万トンの新製油所のパートナーを長期にわたり物色して来たが、インド第2の石油探査開発会社Oil India Ltd (OIL)が25%出資する可能性が高まっている。
インディアン・エクスプレスとヒンドゥー・ビジネス・ラインが9月23/25/26日報じたところによると、HPCLは見積もりコスト1万7934.61クロー(US$38.32億)のプロジェクトへの出資を求め、過去8年間にExxon、Saudi Aramco、BPと交渉して来たが、何れも失敗した。
OILはHPCLの出資要請は魅力的とし、9月5日の取締役会会議で検討した。しかしまだ最終方針を決めていない。負債/自己資本比率を2:1とすれば、25%の出資は1500クロー(US$3.205億)になる。
製油所自体のコストは1万4144クロー(US$30.22億)、グジャラート州MundraからBathindaまで全長1011キロの原油パイプラインを敷設するコストが3790クロー(US$8.1億)で、両者を合計すると上記の見積もりコストになる。
OILは専門委員会を組織して技術/市場/金融面のデュー・ディリジェンスを進めており、次期取締役会会議において、専門委員会の報告を検討する。専門委員会は外国パートナーが相次いでプロジェクトから手を引いた原因も調査している。
パンジャブ州政府は当初HPCLが希望する優遇措置を認めることに消極的で、このことがプロジェクトの遅れの一因になった。その後Amarinder Singh首席大臣に率いられる現政権は、HPCLと確認書(deed of assurance)を取り交わしたが、パートナーが決まらず、一層の遅延を見た。最近、BPが出資計画を白紙に戻す中、HPCLは当面単独でプロジェクトを進める方針を決めていた。
Murli Deora石油天然ガス相は国民会議派のSonia Gandhi総裁に、HPCLがBathindaに設ける原油レシービング・ターミナルの起工式を主宰するよう要請しており、同起工式の席でOILがプロジェクトに出資することが公表されるのではないかと予想されている。
Bathinda製油所は、他の国営石油会社製油所とは異なりヘビー原油とサワー原油双方を精製できる設計になっている。Reliance IndustriesのJamnagar製油所にもその種の設備が設けられる予定だ。
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